大腸癌の父との記録とその後の雑記

癌の父親を介護した次女の記録とその後

適応障害

癌患者の10〜30%が精神疾患を発症すると聞く。

父のせん妄が酷いので、

今日のドクター面談の時に聞いてみたら

適応障害だろうとの事。

 

手を噛んだり、いつも落ち着かない様子だし、

朝夕に限らず、おかしな事を言い出すので

そう診断されたようだ。

 

思い通りに行かない治療と

末期癌という現実のストレスにより

急激に変化した父の性格。

戦っているんだ。

それでも、何も分からない訳では無いから

本人も辛い様で、

写真を手元に置きたいと言い出した。

友人の写真を手元に置いて

忘れてしまいそうな事を

思い出さないといけないんだと。

写真を真剣に見ていた。

私が書いたメモ帳も真剣に読んでいた。

 

今日はテレビを見たいと言うのでテレビカードを買ってあげたけど、

多分今の父にはテレビカードを入れてテレビを見るなんて難しくて出来ないだろう。

 

今日は久しぶりに名前を呼ばれた。

お風呂の日だったみたいで、

だいぶご機嫌だった。

週一回やってくる理髪店に散髪を頼んでおいたら丸坊主になってた。

床屋の人は盲目の人だったんだ。って父が言ってたけど、

そんな事ある?

話を合わせておいたけど、

半分本当で半分妄想だから、ちょっと面白い。

毎日通うのは、凄く疲れる。