餃子
誰に聞いても父の性格は几帳面だという。
確かに、こだわりが強く趣味はずっと変わらず、細かい作業も好んでいたひとだ。
叔父や叔母は父の餃子が食べたいと言う、
いつも遊びに来ては大量に餃子を作ってたそうな。
父の得意料理は餃子だった。
片付けていたら糠床の形跡もあった。
そういえば父に料理を教えてもらってたと思い出す。
私も得意料理を聞かれると迷わず餃子と答えている。
親子の確認作業が楽しい毎日である。
似てると言われるのが心底嫌だった時期も有ったが、
今はそれも楽しい。
明日は医師から病状説明があるらしい。
平常心で望む。
来年の干支丑だったか。
父は丑年だ。72歳…まだまだ若い。